猫のいない生活

リフォーム

外を吹く風がずいぶん気持ち良くなってきた。

朝から外出をして、そろそろいいかな?と帰宅したら

まだ職人さんが後片付けをしている。

邪魔にならないように、外の隅の方でスマホをいじっていたが

吹く風の心地よさに、ベンチでもあればしばらくここにいたいと感じた。

ましてや玄関全開なんて、普段ではあり得ない。

実は今、我が家はリフォーム工事の真っ最中である。

何もこんな暑い時期にとは思うが、

仕事を休む都合上、夏休み期間の方が都合が良かったからである。

ずっとお風呂とトイレをどうにかしたいと思っていた。

特にトイレについては、マンションが建ってからのままなので

半世紀近くなるのではないだろうか

今回の工事の大きなきっかけとしては、

マンションで設備の更新工事のご案内が配布されたこと。

占有部分なので、やる・やらないは各戸の自由

でも、水回りは何かあってからでは遅いと

常々水回りを巡って不具合に見舞われる我が家としては、

やらないという選択肢はなかった。

そこで、キッチンをのぞく水回りと

クロス・フローリングの工事を依頼することとした。

そこで問題になったのは「猫」

かんたろうとつむぎはどうする?

工事は3週間にもわたる。

つむぎはいいとして(?)

かんたろうは本当は一泊でも、ホテルは無理だろう。

本当に繊細なのである。

仮住まいを借りられる業者さんに頼むという方向で当初は進めていた。

猫もOKとのことだったので、それが一番現実的かなと思ったのである。

が、しかしなにぶん業者さんが遠く、連絡が取りづらかった。

フルタイムで働く身としては、ちょっとその部分が引っかかり

結果、自宅近くのいつでも駆け込める業者さんに依頼することとした。

工事を依頼するという視点で言えば、これは大正解。

いつでも、訪ねていけば直接話ができて、サンプルも見せてもらえて

とにかく小回りが効く

でも、問題なのはかんたろうとつむぎをどうするか…、ということ。

使わない部屋に閉じ込めておくには、猫には窮屈極まりない。

あちこち開けっぱなしの状態で、万が一脱走されたらという心配もある。

結果、既に猫を2匹飼っている娘のうちへ預けることにした。

少なくともかんたろうは、娘のうちの猫とは顔見知りで

幼い頃、仲良く遊んでいた。

きっと大丈夫、と思っていたのだが、

「このまま死んでしまうのでは?」

という恐怖に駆られた。

というのも、娘宅へは電車を乗り継ぎ1時間弱

普段、通院で一駅乗るときはいつも静かにしているので

電車は問題がないと思っていた。

でも、その日は違った。

「アオ〜ン」と聞いたことのない鳴き声を2回ほど上げると

ブルブル震えて、途中からうずくまって動かなくなった。

この時は真剣に、リフォーム工事を後悔した。

それでも、普段は歩く距離をタクシーにも乗り娘宅へ。

慣れるまでということと、お風呂も使えないという事情もあり

私たちも4泊ほどさせてもらった。

かんたろうは、キャットタワーへ籠城したまま出てこない

そこへつむぎも潜り込み、初日は過ぎていった。

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